クレジットカードの基礎知識と即日発行可能なカードは?

●登場し使われるようになったのはいつ頃からか

現在のような形態のクレジットカードが生まれたのは1950年のアメリカのことです。それ以前からもアメリカでは紙製の通信や荷物の料金支払などが行えるペイメントカードが普及していました。庶民でも1910年頃には石油会社やタクシー会社などが紙製のクレジットカードが登場しますが、現在のクレジットカードと違って使えるのは、その発行している会社が中心であり、どちらかといえば後払い式の会員証のようなものといえます。

しかし、1950年にダイナースクラブが設立されるとさまざまなお店で使えるタイプのものが登場します。それまで紙製であったものからプラスチック製のカードが使われるようになり、金属製のカードも発行されています。さらに電子技術の向上で偽造や不正請求を避けるために磁気テープで情報を記録したカードが1970年代から普及し、2000年代に入るとよりより安全性の高いICチップを内蔵したカードが普及しています。また通信回線を使ってリアルタイムで情報をやりとりできるようになると、銀行口座と連動させて即時引落しがされるデビットカードも登場しています。

なお、日本で導入されるようになったのはアメリカで登場して、11年後の1961年で、会社としては前年に日本交通公社と富士銀行が共同で設立した日本ダイナースクラブが最初です。同年には三和銀行と日本信販によって日本クレジットビューロー、現在のJCBが登場しています。JCBは日本初の国際ブランドであり、世界的に見るとやや知名度の劣るところがありますが、アメリカのアメリカン・エキスプレスと提携しており全世界で利用が可能です。一方でアメリカン・エキスプレスはJCBの加盟店でも利用することができる特徴があります。その後、VISAやMastercardといった国際ブランドが登場して現在に至ります。

2000年頃までは、これらのカードに加入するためには一定の年収が必要であるなど加入条件が厳しいものでしたし、実際に使えるお店も限られていましたが、現在では加入条件も緩和されて一定の収入があれば加入が可能です。また使えるお店も増えていますが、この理由としては、カードの発行がさまざまな業種から行えるようになったことや、決済代行会社の登場によって、それまで加盟店がそれぞれの国際ブランドに加盟していたという形態から、代行会社を使うことで複数の国際ブランドが使えるようになったことが大きく影響しています。また日本では割賦販売法によって厳しく用途が規制されていましたが、それらが2000年代に入ると緩和されたことも現在誰でも持てるようになった理由です。

●決済の仕組みについて

クレジットカードの決済の仕組みとしては、基本としては利用者、カード会社、加盟店の3つからなっています。利用者はカード会社に加入し加盟店もカード会社に加入します。利用者は加盟店であればそのカード会社のカードを提示するだけで代金を支払ったことになり、商品を手に入れることができます。加盟店はカード会社に利用者が利用した金額を請求し、カード会社はあらかじめ登録されている銀行口座から請求された金額を引き通して、加盟店に支払います。

さらに詳しく手順を追うと、加盟店は商品やサービスを利用者に提供し、利用者はその決済としてカードを提示します。カードは専用端末で読み取られて情報が記録されます。また利用した金額に応じて利用者は売上票にサインすることになります。入力されたデータは自動的に加盟店からカード会社に伝送されます。カード会社は問題がなければ利用者に利用代金明細書を送付し、利用者はそれに問題がないとした場合には、事前に登録されている銀行口座から代金分のお金が引きとしされて、それが加盟店に支払われます。

契約の形態としてみると利用者はカード会社の会員となり、会員規約に則って、サービスを受けることができます。一方でカード会社は加盟店とは加盟店契約を行います。一方で利用者は加盟店とは売買契約を結ぶ形になります。

なお、三者のやりとりには時間が掛かります。実際に商品やサービスを利用しカード決済をしても、実際に引落しがされるのが翌月以降です。このため手元に現金がない場合でも将来の収入を当てにして商品やサービスを受けることが可能です。またカードの支払いは一括払いのほか、分割払いも可能なので高額な商品を購入するといった面でも強みがあります。一括払いおよび2回払いまでは手数料は発生しませんが、それ以降は手数料が発生するので注意が必要です。

●加入条件について

カードの加入条件は発行しているカード会社によって変わってきます。以前は国際ブランドそのものが運営している専業のカード会社や銀行系のカード会社しかありませんでしたが、現在では信販系、流通・小売系などのカード会社が存在しており選択肢も豊富です。信販系カード会社では商品販売を行うさいに分割払いを提供するためにカードを提供しているので、比較的加入条件がゆるやかな傾向にあります。一方で流通・小売系では日頃から買い物などで使っているお店が発行するので条件はゆるやかです。いずれにしても日頃からよく利用するような業種においては、カード決済を利用してもらうことを目的にしているので発行されやすい傾向にあります。

一方で、発行されやすいといっても、無条件で利用できるわけではありません。審査を受ける必要があり、審査に通らなければ利用は出来ません。特に加入が断られる理由としては収入が少ないといったケースです。収入が信用力と見做されているため、収入がないことには利用はできません。ただ近年は、それまで加入できなかったような人でも加入ができるカード会社も登場しています。

●お得な使い方は?

クレジットカードは決済するだけがメリットではなく、ポイントによる還元があるカードが存在するのもメリットです。これは利用した金額に応じてポイントを付与するというもので、使えば使うほどポイントが貯まるので実質的に支払いの節約につなげることができます。特に流通・小売系などでは独自のポイントを付与するタイプであれば、より高いポイント還元を受けることができるのが大きな特徴です。

またカードは加盟店であれば利用が可能です。このため現金が手元にない場合や、海外のようにその国の通貨を用意しなければならないといった場合にはカードを利用することで決済ができるのも本来の使い方として有用ですし、ゴールドカードなど一つ上のクラスでは旅行保険が付いていたり、空港でのラウンジ使用ができるなどの得典が付いているので賢く使えば旅行を快適に行うことができますし、また海外キャッシングを利用できるようにしておけば、現地での現金調達も容易に行うことが可能です。

それにカードを使って分割払いが可能ですから高額な商品を購入するのにも使えます。特に手続きは最初のカードへの加入審査だけですので、お店が提供するショッピングローンを組むのとは異なってスムーズに買い物ができるのも大きな魅力です。

●発行までに掛かる時間は

基本的な発行までの流れとしては、申込みを行い審査を受けて、審査に通ればカードが発行されます。申込みチャンネルとしては、郵送での申込みが一般的でしたが、現代ではインターネットの申込みが行われています。

郵送での申込みでは、資料請求を行って申込用紙を送ってもらうか、または加盟店などの備え付けの申込用紙を使って行います。資料請求をした場合には3営業日程度で送ってきてくれます。申込みを行ってカード会社に届くまで3営業日ぐらいは必要です。その後、問題がないか確認が行われ問題がなければカードが発行されます。もろもろの時間が必要で早いところでも2週間程度は時間が掛かりますし、遅いところでは3ヶ月先といったこともあります。

一方でインターネットからの申込みでは、資料請求などは必要なくカード会社のホームページから直接行うことができます。申込書を郵送する時間がないぶん早く、結果もメールで行われます。問題がなければカードの発行が行われますが、カードは郵送で届くので約1週間程度の時間は必要です。なお、ホームページから行えるものでは身分証明書などの必要書類はデジタルカメラなどで撮影したものを伝送するだけで良いケースもあります。

また申込みのさいに必要な書類としては、身分証明書として運転免許証やパスポート、健康保険証などが必要です。キャッシングサービスを利用する場合には所得証明書の提出が必要なケースもあります。利用した代金は銀行口座から引落しされるので、引落し用の口座も必要で、これらの情報を取り揃えておく必要があります。銀行口座に関しては普通預金であること、名義が申込者本人であることが条件です。また利用条件として20歳以上とし何らかの職業に就いていることが条件となります。

いずれにしても審査そのものはカード会社によって異なってきますし、はやくカード発行をしたい場合にはカード会社を選ぶ必要があります。

●最短で、カードが発行されるところは?

クレジットカードは、カード発行を行うということから、最短でも1週間は必要です。しかし、即日発行されるところも存在しています。そのカードとしては、消費者金融大手のアコムが発行するACマスターカード、株式会社エムアイカードが発行するMICARD、株式会社エキスポカードが発行するエキスポカード、クレディセゾンが発行するセゾンカードの4つです。

特に最短なのがACマスターカードで、土日でも即日発行が可能です。この理由としては自動契約機によってその場でカードが作られ発行されるためです。審査そのものも消費者金融が採用しているスコアリング方式を使って行われますので、すぐに結果を知ることができます。申込みは自動契約機から行うほかインターネットから申込みを行うことができます。インターネットからであれば自宅から行えるので申し込み時間を気にすることなく申込みが可能ですし、また加入が可能であれば自動契約機でカードを受け取るだけといったことも可能です。いずれにしても受け取りに行く時間を除けばほぼ最短であり、もっともはやいケースでは30分程度で発行されます。またメリットとしては、年会費が永久無料ですし、ショッピング枠も300万円まで設定が可能です。ただデメリットとしては、カード名にあるように選べる国際ブランドはMasterCardのみで、リボ払い専用ですし、またポイント還元や付帯サービスは付いていません。このためどちらかといえば消費者金融のローンカードにショッピング枠を付けたものになります。

一方でMICARDは、三越伊勢丹が発行しているカードであり、三越伊勢丹グループのエムアイカードカウンターに行けば即日発行が可能です。ただしこの場合には事前にオンラインで申込みをしておくことが即日発行を受けるためのポイントです。MICARDのメリットとしては三越伊勢丹グループの百貨店での利用で最高10%のポイント還元を受けることができ、またすぐに使うことができます。また三越伊勢丹グループの百貨店以外でもポイントを優遇してくれるお店があり、買い物をするのにはメリットがありますが、年会費が次年度は2000円かかります。

エキスポカードは、マルイのお店で受け取ることができます。MICARDと同じく即日発行を受けるのであれば、事前にインターネットから申込みを行うのがポイントです。エキスポカードの特徴は年会費が無料ですし、年に4回程度開催されるキャンペーン中には10%の割引が利用できます。ポイント還元は少なめなのがデメリットといえますが加盟しているお店によっては利用料金の割引を受けられるのが最大の特徴です。また海外保険なども付いているのも大きな魅力です。

セゾンカードは、セゾンカウンターでカードの受け取りが可能です。他のカードと同様にインターネットからの申込みが即日発行のポイントで、年会費も不要です。ポイント還元も行われますが、即日発行されるカードとしてはETCカードの即日受け取りが可能という点です。またセゾンカードではVISAやMasterCard、JCBはもちろんアメリカン・エキスプレスやアメックスといった国際ブランドを選ぶことができます。